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<非常勤講師の千葉先生は石巻の出身です。今回の地震のあと、何度かお見舞いや調査に出かけられたそうです。簡単な報告を頂きましたので紹介します。>
石巻市は三陸と仙台平野の接合部にある古い町です。江戸時代には交通の要衝として栄えました。岩手県から北上川を船で運んできた米を江戸まで運ぶ帆船に積み替えるために、米蔵や宿が立ち並んでいたのだそうです。市内を南北に貫いている旧北上川は、そのために掘られた川なのです。市内の川沿いに現在でも堤防はありません。国内の1級河川沿いでこのような長い無堤区間は他に例を見ません。川沿いの市街地では、高潮や洪水のたびに冠水を繰り返しており、問題になっていました。昨年になってようやく、高さ50cmほどのささやかな浸水防止壁が川沿いにならんだところでした。
