山体崩壊
山体崩壊(さんたいほうかい)は、sector collapse の訳である
火山体の一部が大規模に崩壊する現象である。
火山の噴火や地震動あるいは大雨などが引き金になって発生する
火山は同一の火口噴火を繰り返した結果積み上げられた円錐形をなすことが多く、
おおまかにいえば固結度が低く不安定である。
近距離で大きな地震があって揺さぶられたり、爆発的な噴火があったりすると、
それがきっかけで山体の一部が、
最大傾斜方向に馬蹄形に崩れる、これを山体崩壊と呼ぶ。
山頂部を巻き込むこともあるがそうではないこともある。
富士山でも、過去10万年間に5回以上の山体崩壊の発生が確認されている
たとえば、2900年前に発生した「御殿場岩屑なだれ」の
崩壊土砂量は、約18億立方メートルである。